バンコク市街と郊外の街を結んで走る、ハイエースなどの小型バンを改造したミニバスをロットゥーと呼びます。
長距離バス路線の無い地域もカバーしていたり、バスより小回りが効いて速く、料金も1時間程度の距離で70B〜と安価でメリットが多く便利な乗り物です。
目次
乗り場はどこにあるの?
かつてBTSアヌサワリー駅前の戦勝記念塔周辺がロットゥーの一大発着所でしたが、2016年10月に乗り場が3か所のバスターミナルに分散されました。
今ではBTSモーチット駅からタクシーで10分のところにある北バスターミナル、BTSエカマイ駅前にある東バスターミナル、ピンクラオ通りにある旧南バスターミナルに分かれています。
各バスターミナルへの行き方と行き先は?
北バスターミナル(通称:モーチット・マイ)
BTSモーチット駅からタクシーで10分のところにある、バンコク最大のバスターミナル。
3階建ての施設は1階と3階に長距離バスやロットゥーのチケットカウンターがあり、北と東北行きを中心に全方位への長距離バスとロットゥーがここから発着します。
北バスターミナル(通称:モーチット・マイ หมอชิดใหม่)はパタヤ行き(130~150B)、ラヨーン行き(160B)、ロッブリー行き(100~120B)、アユタヤ行き(80B)、カンチャナブリ行き(120~170B)、コラート行き(170B)があります。
- 住所:798 Kamphaeng Phet 2 Rd, Chatuchak, Chatuchak, Bangkok, 10900
東バスターミナル(通称:エカマイ)
BTSエカマイ駅から徒歩2分の場所にある東バスターミナルは観光客でも利用しやすく、パタヤを筆頭に多くの利用者がいるバスターミナルです。
中に入ると、チケットカウンターがずらりと並んでいて、初めての方は戸惑うかもしれません。
分からない場合は、近くの係員に行き先を告げて案内してもらいましょう。
ロットゥーだけではなく、大型バスの発着所にもなっていますので、どちらに乗りたいのかも伝えましょう。
東バスターミナルはパタヤ行き(130~150B)、ラヨーン行き(160B)、サメット島行き(200B)があります。
- 住所:Sukhumvit Rd, Phra Khanong, Khlong Toei, Bangkok, 10110
旧南バスターミナル(通称:サイターイ・ガオ・ピンクラオ)
ピンクラオ通りにある旧南バスターミナル(通称:サーイタイ・ガオ・ピンクラオ สายใต้ เก่า ปิ่นเกล้า )は昔、南部行き長距離バスターミナルだった場所を、ロットゥー専用ターミナルとして復活させた為、旧南バスターミナルと呼ばれています。
BTSラチャテウィー駅からタクシーで15~20分位の場所にあります。
※南バスターミナルも近くにありますので、場所を間違えないように気を付けて下さい。
タクシーに乗る時は「サーイタイ・ガオ・ピンクラオ(สายใต้ เก่า ปิ่นเกล้า )」と言い、ロットゥーに乗りたいと伝えるとすぐに分かってもらえます。
旧南バスターミナルはアユタヤ行き(70B)、フアヒン行き(180B)、カンチャナブリ行き(100B)ダムヌンサドゥアック行き(80B)があり、人気のメークローン(60B)、アンパワー(70B)はダムヌンサドゥアック行きに乗り途中下車します。
- 住所:Arun Amarin, Bangkok Noi, Bangkok 10700
ロットゥーの利用法
1.チケット売り場を探す
各ターミナルはブースがたくさん並んでいます。
係員に行き先を伝え、売り場を案内してもらいましょう。
同じ目的地のブースがいくつかある事もあります。
2.チケットを買う
専用ブースで行き先を伝えてチケットを購入します。
目的地に着くまで、なくさないようにしてください。
手書きの数字は車のナンバーです。
3.ロットゥー乗り場へ
ロットゥーはチケット売り場と乗り場が離れていたり、複数台車が停まっているので、係員に案内してもらいましょう。
座席は早い者勝ちなので、乗る車を見つけたら運転手にチケットを見せて乗車しましょう。
待ち時間でもエンジンをかけてクーラーがついているので、外で待つより涼しいです。
4.人数が揃ったら出発
8名~12名位揃うと出発しますので、席を確保したらトイレを済ませ、車内で待機しましょう。
人気の路線は今まで誰もいなかったのに、数分後急に10名以上の乗客が来て、乗車を断られ、次のロットゥーを案内される事もあります。
空いていても油断せず、席を確保して下さい。
5.休憩時の注意点
途中、給油などの関係で10分程度の休憩をすることがあります。
目を離した時に、車を違う場所に移動させている事もありますので、車のナンバーと特徴、運転手の顔を覚えておいて下さい。
6.帰りのロットゥーは時間がかかる事も
行きは10~30分程度で定員が一杯になり、早めに出発出来ますが、帰りはなかなか定員が埋まらず、出発まで30~1時間待つ事もあります。
更に、途中下車する人が多いと、なるべく多くの人を乗せようと運転手が他に利用者がいないか路上でクラクションを鳴らし、声かけしたり、横道を通って乗車を促しますので、大幅に時間をロスします。
そういった事を考えると、行きはロットゥーがおすすめですが、帰りは長距離バスがある路線はバスの方が発着時間が正確ですので、そちらを選んだ方が安心かもしれません。
パタヤに行った際、行きも帰りもロットゥーを利用しましたが、行きは出発まで5分待ち、2時間弱でパタヤに着いたのでとても快適でしたが、帰りは出発まで最後の2名の席が埋まらず、1時間近く待ちました。
乗車後も途中下車する人が多く、空席を埋めるべく運転手が他に利用者がいないか路上でクラクションを鳴らし声かけし、7名位を次々乗せたので帰るのに計3時間以上かかってしまいました。
まとめ
急ぐ人は行きをロットゥー、帰りをバスにするなど工夫して上手に活用すれば、ロットゥーは格安でとても便利な乗り物です。
時間に余裕がある人は往復ロットゥーにしても良いかもしれません。多少遅れても座席は快適ですし、車内の空調もバスより冷えておらず、体への負担は少ないように思います。
観光客にはあまり馴染みの無い乗り物だと思いますが、高額なツアーで行くような場所もロットゥーを使えば個人で気軽に行けますので、是非挑戦してみて下さい。