街角で美味しそうな匂いを漂わす屋台は、庶民派グルメの宝庫。
麺類、ご飯もの、お菓子、果物、飲み物などを販売し、種類が多く、人通りの多い繁華街や市場では、いつも数軒の屋台が並んでいます。
店内で食事をする人や、テイクアウトする人たちで賑わっているタイの屋台は、作り置きした惣菜を売る「惣菜屋台」と、その場で調理する「専門屋台」の2種類に分けられるのが特徴です。
今回は、バラエティー豊かでバンコク庶民の台所とも言える、屋台をご紹介いたします。
目次
「惣菜屋台」とは?
カレーや野菜炒め、肉料理、シーフード料理など、作り置きされた惣菜を白米や雑穀米にかけるスタイルの屋台です。
沢山のおかずの中から好きなものを何品か選び、ご飯にかけてもらいます。
惣菜屋台は、たいてい早朝にオープンし、昼過ぎにおかずが無くなると同時に店仕舞いとなり、夕方には、また違う惣菜屋が現れたりします。
メニューも豊富で、どれを選ぼうか目移りするぐらいの品数がありますが、指差し注文で済んでしまいますので、料理名が分からなくても大丈夫です。
「グリーンカレー」など食べたい料理があれば、店にあるか尋ねてみたり、料理の辛さを確認してみるのも良いですね。
店の人から聞かれる事と言えば、「その場で食べるか、持ち帰りか」という事ですので、落ち着いて答えましょう。
何品か日替わりのメニューを用意して、飽きられないよう工夫をしている店もありますので、要チェックです。
「専門屋台」とは?
専門屋台の代表は何と言っても麺屋台です。
小麦粉を原料にしたバミー(中華麺)や米を原料としたクイッティアオ(米の麺)、ママー(インスタント麺)を使った屋台などがあります。
競合しないように、全く同じ麺料理を扱う屋台は側に無く、醤油味、トムヤム味のスープの店だったり、麺も中華麺を使ったチャーシュー麺や、インスタント麺を使ったアレンジ料理の店があったりと、内容の違うメニューで勝負しています。
タイの屋台の半数以上を占めるのが麺屋台ですので、生き残りが厳しい競争の中で凌ぎを削り、自然と味が磨き上げられているのだと思います。
その他、パッタイ(タイ風焼きそば)、ソムタム(青パパイヤサラダ)、炒飯、おつまみになるソーセージ、イカやつみれの串焼き、トウモロコシ、タイの伝統的なお菓子の屋台などもあります。
見た目も賑やかで、どれも食べてみたいものばかりです。
屋台利用のポイント
1. 水や氷は避ける
心配な人は、店で出される水や氷は避け、飲み物を持ち込むか、ペットボトルの水や缶のジュースを用意している所もありますので、そちらをオーダーすると安心です。
2. 小銭を用意しておく
1,000Bなどの高額紙幣で支払うと、お釣りの用意が無い事もありますので、出来れば20〜100Bなどの小銭を用意しておきましょう。
3.袋に入れて持ち帰りも可能
タイは外食が盛んで、家で料理を作らずに、惣菜を買う人がとても多く、全ての屋台料理は、持ち帰り出来るようになっています。
惣菜や、カレー、ラーメンまでも、ビニール袋に入れて持ち帰りが可能です。
野外ではなく、ホテルの部屋でゆっくり食事がしたい人は、料理の持ち帰りをするのがおすすめです。
ビニール袋に食品入れる習慣は日本には無いので、初めて見るとビックリするかもしれませんが、ビニール袋で提供するのが衛生的という理由があるようです。
バンコク市内の屋台街は減ってきている!
バンコクの風物詩となっている屋台街ですが、実は、バンコク市内の屋台街は様々な理由で減ってきています。
ネットで検索して上位に表示される店でも、既に撤去されている事もあります。
都市の整備を進める上で仕方ないのかもしれませんが、バンコク市内から屋台街がなくなってしまうのは、寂しい気がします。
小腹が減った時に利用できる
いかがでしたか?
屋台は他のレストランと比べると量が少し少なめですので、一度に何品か注文して、色々な味を楽しむ事も出来ます。
また、本格的な食事ではなく、小腹が減って何かちょっと食べたい時に、屋台料理は便利です。
おやつ感覚でつまめる串焼きなどもありますので、美味しそうなものがあれば気軽に食べてみて下さい!