ガイドブックなどにタイ料理の紹介が載っていますが、カタカナ表記のタイ語で頑張って注文して、通じなかった人が多いのではないでしょうか?
カタカナ表記のタイ語を見ただけでは、タイ語を正しく発音することは難しいです。
タイ語には9つの母音がある上に、日本語の発音にはない声調がありますので、カタカナの発音では、なかなかタイの方には通じません。
本場のバンコクで食べて頂きたい代表的な料理を、タイ語の音声を入れてご紹介いたします。
レストランでの注文の際に是非、お役立て下さい。
目次
タイ料理の基本
タイ料理と言えば、唐辛子を用いたスパイシーな料理というイメージがあると思いますが、実はタイ料理は「甘い・辛い・酸っぱい・しょっぱい」という4つの味の組み合わせがベースとなっています。
更に様々なハーブやスパイスを使い、魅惑的な奥深い味わいが生み出されています。
スープ、カレー、鍋
トムヤムクン(エビの辛いスープ)
トムヤムクン(エビの辛いスープ)
ต้มยำกุ้ง
世界三大スープの一つに選ばれた、辛い、甘い、酸っぱいが共存する絶妙なバランスのスープです。
コブミカンの葉、レモングラス、タイ生姜で香り付けされたスープに唐辛子、キノコ、エビなどの具材を加えられて作られています。
トムカーガイ(鶏の生姜入りスープ)
トムカーガイ(鶏の生姜入りスープ)
ต้มข่าไก่
鶏肉とココナッツミルク、タイ生姜が入った、とてもマイルドなスープ。
トムヤムのスープをベースに濃厚な酸味の効いた味付けがされています。
ゲーンキアオワーン(グリーンカレー)
ゲーンキアオワーン(グリーンカレー)
แกงเขียวหวาน
青唐辛子の辛さと、ココナッツミルクの甘さが癖になるグリーンのカレー。
青唐辛子のじわじわ来る辛さを、ココナッツミルクのまろやかな甘みが包み込み、深い味わいがあります。
ゲーン・ペット(レッドカレー)
ゲーン・ペット(レッドカレー)
แกงเผ็ด
乾燥赤唐辛子の粉末と、カピ(エビの発酵味噌)を入れた辛いカレー。
赤唐辛子がふんだんに使われ、コクがあり、ピリッとスパイシーな味です。
ゲーン・ガリー(イエローカレー)
ゲーン・ガリー(イエローカレー)
แกงกะหรี่
辛さ控えめで、鶏肉が使われる事が多く、日本人に馴染みやすい味のカレー。
シナモンやターメリック、ナツメグなどのスパイス類とカレーパウダーを使い、豊かな風味があり、タイカレーの中では辛くないカレーです。
ゲーンマッサマン(イスラム風カレー)
ゲーンマッサマン(イスラム風カレー)
แกงมัสมั่น
世界で最も美味な料理ランキングで1位に選ばれたことがあり、たちまち人気に。
カルダモンやシナモン、ターメリックなどのスパイスが入った甘口のイスラム風カレーです。
プーパッポンカリー(カニカレー)
プーパッポンカリー(カニカレー)
ปูผัดผงกะหรี่
カニをカレーソースで炒め、溶き卵で仕上げた料理。
タイ料理の隠し味として重宝されている、チリインオイルが使われ、ピり辛な中華とエスニックを融合させた味です。
タイスッキー(タイ風鍋)
タイスッキー(タイ風鍋)
สุกี้ไทย
中華風のスープに野菜、肉、魚などの具材を入れて食べるタイの寄せ鍋。
バンコクのチャイナタウンが発祥で、豚骨や鶏から出汁を取った透明スープに具材を入れたら、甘辛いタイスキダレや胡麻ダレを付けて食べます。
肉料理
ガイ・ヤーン(焼き鳥)
ガイ・ヤーン(焼き鳥)
ไก่ย่าง
イサーン(タイ東北部)料理の代表で、鶏肉にスパイスなどで下味をつけて、炭火でじっくりあぶり焼きにした焼き鳥です。
表面の皮はパリパリ焦げ目も香ばしく、中の肉はふっくらジューシーで、スイートチリソースに付けて食べます。
コームー・ヤーン(豚の喉肉焼き)
コームー・ヤーン(豚の喉肉焼き)
คอหมูย่าง
豚の喉肉をスパイスに付けて炭火焼きにしたもの。
甘く味付けされた喉肉はコリコリとした弾力のある食感が楽しめ、ライム入り唐辛子ソースに付けて食べると、甘辛くお酒のおつまみによく合います。
ペット・ヤーン(アヒル焼き)
ペット・ヤーン(アヒル焼き)
เป็ดย่าง
アヒル肉を甘めのタレを付けて炭火焼した料理。
油が多くジューシーなアヒル肉は、柔らかく食欲をそそります。
ガイホー・バイトゥーイ(鶏肉のパンダンリーフ包み揚げ)
ガイホー・バイトゥーイ(鶏肉のパンダンリーフ包み揚げ)
ไก่ห่อใบเตย
鶏肉をパンダンの葉で包んで揚げた、宮廷料理。
甘く芳ばしいパンダンの葉の香りが鶏肉にうっすら香り付けされ、肉の美味しさを引き立たせます。
ラープ・ムー(ハーブの挽肉和え)
ラープ・ムー(ハーブの挽肉和え)
ลาบหมู
肉をミンチにしてナンプラーや、様々なライム、ハーブと煎り米粉を和えた料理。
ライムやハーブが爽やかで、煎り米粉のプチプチした食感が新鮮です。
カイジアオ・ムーサップ(タイ風オムレツ)
カイジアオ・ムーサップ(タイ風オムレツ)
ไข่เจียวหมูสับ
タイ風オムレツは、たっぷりの油で揚げ焼きにするのが特徴で、カリッとした食感が楽しめます。
ケチャップやチリソースをかけて食べます。
シーフード
プラーガポンヌンマナーオ(スズキのライム蒸し)
プラーガポンヌンマナーオ(スズキのライム蒸し)
ปลากะพงนึ่งมะนาว
蒸したスズキをライムと唐辛子が効いた出汁で煮た料理。
ライムが爽やかな酸味を出し、唐辛子の辛みも強く、刺激的な美味しさです。
プラーガポンヌン・シーユー(スズキの醤油蒸し)
プラーガポンヌン・シーユー(スズキの醤油蒸し)
ปลากะพงนึ่งซีอิ้ว
ネギや生姜をのせて蒸したスズキに、タイの醤油をかけて仕上げる、日本人の口に合う料理。生姜がふんだんに使われています。
辛くなく、醤油ベースですので食べやすいです。
クンパオ(焼きエビ)
クンパオ(焼きエビ)
กุ้งเผา
エビを炭火焼したもの。
お好みで青唐辛子入りの激辛シーフードソースを付けます。
ホーモックプラー(白身魚のカレー煮)
ホーモックプラー(白身魚のカレー煮)
ห่อหมกปลา
お祝いの席でよく食べられる料理。
白身魚のすり身をレッドカレーや、ココナッツミルクを入れ蒸したものです。
ポーピア・ソット(生春巻き)
ポーピア・ソット(生春巻き)
ปอเปี๊ยะสด
ベトナム生まれの生春巻きは、タイでも親しまれています。
スイートチリソースをつけて食べるのがタイ風です。
野菜料理
ソムタム(青パパイヤサラダ)
ソムタム(青パパイヤサラダ)
ส้มตำ
ソムタムは青パパイヤを叩いて作るサラダです。爽やかな酸味、辛味、甘味があります。
ソムタムはカロリー控えめでビタミン豊富、脂肪分解酵素もありと、体に良いことづくしなところが人気の秘密です。
ヤムウンセン(春雨のシーフードサラダ)
ヤムウンセン(春雨のシーフードサラダ)
ยำวุ้นเส้น
春雨にエビやイカ、豚挽肉などの具を加え、ナンプラーやライムで和えた辛酸っぱいサラダ。
シーフードが多く使われていますので、ヘルシーだけど豪華さがあります。
ヤムソムオー(ザボンサラダ)
ヤムソムオー(ザボンサラダ)
ยำส้มโอ
ヤムソムオーとはザボンを和えたサラダ。
豚肉、ザボンの身をほぐしたものにチリインオイル、ライム果汁で味付けをした、甘酸っぱさがたまらない料理です。
パップン・ファイデーン(空芯菜炒め)
パップン・ファイデーン(空芯菜炒め)
ผักบุ้งไฟแดง
空芯菜をにんにく、唐辛子、タオチオソースで味付けした料理。
強火で空心菜をさっと炒める為、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。
ご飯もの
カーオ・パット(炒飯)
カーオ・パット(炒飯)
ข้าวผัด
タイ風炒飯。
パラっとしたタイ米の美味しさが引き立つ料理。
具材は豚肉、鶏肉、カニ、エビ、ソーセージなど選び、お好みで目玉焼きを乗せる人もいます。
カーオ・パット・サパロット(パイナップル炒飯)
カーオ・パット・サパロット(パイナップル炒飯)
ข้าวผัดสับปะรด
中身をくり抜いたパイナップルを器にして炒飯が盛り付けられている、とても華やかな一品。
甘酸っぱいパイナップルと炒飯の相性が抜群です。
カーオ・マンガイ(チキンライス)
カーオ・マンガイ(チキンライス)
ข้าวมันไก่
チキンスープで炊いたご飯に、茹でた鶏肉を乗せたローカルグルメの代表です。
ジューシーな鶏肉に青唐辛子や生姜のタレをかけて頂きます。
カーオ・カー・ムー(豚足煮込み乗せ ご飯)
カーオ・カー・ムー(豚足煮込み乗せ ご飯)
ข้าวขาหมู
シナモンや八角で煮込まれた豚足は、柔らかく甘みがあり、癖になる美味しさ。フードコートでよく見かけます。
カーオ・パッド・ガパオ・ガイ(ホーリーバジルと鶏肉炒め乗せご飯)
カーオ・パッド・ガパオ・ガイ(ホーリーバジルと鶏肉炒め乗せご飯)
ข้าวผัด กระเพรา ไก่
ガパオとはホーリーバジルのことで、肉などの具材を入れ、にんにく、唐辛子、ナンプラー入りの醤油で味付けされています。
目玉焼きはトッピングとして追加でオーダーします。
麺類
パッタイ(タイ風焼きソバ)
パッタイ(タイ風焼きソバ)
ผัดไทย
日本でもおなじみタイ風焼きそばパッタイは、米の麺クイッティアオ、にんにく、野菜、卵などで炒めたものです。
もちもちした麺に芳ばしいピーナッツが絡まり、ほんのり甘酸っぱい味が、人気の秘密です。辛い味付けが苦手な人でも安心して食べられます。
クイッティアオ・センレック・トムヤム(トムヤムラーメン)
クイッティアオ・センレック・トムヤム(トムヤムラーメン)
ก๋วยเตี๋ยวเส้นเล็กต้มยำ
トムヤム味のスープに米の麺クイッティアオが入ったタイラーメン。
トムヤムを少し薄めにした辛味と酸味があるスープに弾力ある麺がよく合います。
最後に
いかがでしたか?
人気のタイ料理をご紹介しましたが、タイ語のネイティブ発音は、ガイドブック等でカタカナ表記されているものと、実際聴いてみたのとでは、イメージと違うものもあるかもしれません。
レストランでの注文時に是非、トライしてみてください。