メークロン市場 – 線路上に市場を開く珍しい市場

メークローン市場

バンコクから約70 kmの場所のサムットソンクラーム県にある「メークロン市場」は、タイの国鉄メークロン駅手前の線路上に広がる市場です。

線路沿いにある場内市場が、買い物客を多く集める為に線路に近づき、線路上に市場が形成されたと言われています。

世にも珍しい「傘たたみ市場」

世にも珍しい「傘たたみ市場」として外国人観光客に大人気の「メークロン市場」は、メークロン駅の発着本数が1日4往復と少ないことから、電車が通らない時間帯に線路上を市場として利用し、線路の上まではみ出して商品を並べ、店を営んでいます。

列車が通る度に屋根や棚、商品が片付けられ、一斉にパラソルを畳む様子から、タイ語で「タラート・ロム・フープ」(傘たたみ市場)と呼ばれるようになりました。

その光景の珍しさから、現在は話題のスポットになり、ツアーや個人で訪れたい、タイの人気観光地の1つになっています。

是非とも訪れてみたい場所なのですが、市内から離れた場所になりますので、以下の様なオプショナルツアーを利用すると便利です。

メークロン傘たたみ線路市場

メークロン傘たたみ市場とアンパワーナイトクルーズ (バンコク発)

驚愕 メークロン線路市場とダムヌンサドアク水上マーケット

ダムヌンサドゥアック水上市場 + メークロン線路市場

  • 住所:Mae Klong, ムアンサムットソンクラーム サムットソンクラーム 75000 タイ
  • アクセス
    • 旧南バスターミナルからダムヌン・サドゥアック行きロットゥーに乗り約1時間半
    • 国鉄メークロン線「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」~「マハーチャイ駅」、「バーンレーム駅」~「メークロン駅」で約3時間
  • 営業時間:6:00~17:00頃

メークロンの魅力とは?

メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場

メークロン市場は、まるで廃線のような線路上に、屋根が張り出され、小さな店がびっしりと並んでいます。

線路上とは思えない品揃えの商店には、肉、魚、野菜、乾物、お菓子、民芸品などの商品が売られていました。

遠くで警笛が聞こえると、店の人たちは皆、素早く屋根を畳みだし、商品をしまい、列車が近づくと、全ての人が店の軒先に避け、観光客は電車を撮影しようとシャッターチャンスを待ち、カメラを構えます。

そして、電車がゆっくりと店すれすれの場所を通り、観光客たちの数十センチ目の前を走り抜け、息を飲む迫力の瞬間が訪れます。

電車が通り過ぎてからは、全て元通りにして市場を再開します。

日本では考えられない場所に店を開き、1日4往復、計8回この作業を繰り返すこの市場は、タイの人達のバイタリティーが感じられ、とても刺激的です。

このような場所は中々ありませんので、観光客たちは一目この光景を見ようと気合を入れてこの地を訪れます。

電車の車体は赤、オレンジ、緑のカラフルな色合いで、美しく、写真映えしますので、ベストショットが撮れるよう、良い場所は早めに場所取りすると良さそうです。

メークロン駅に電車が発着する時間

往復4回、計8回運行する路線ですが、見学するとなると、始発に間に合わせるためには、バンコク市内をかなり早い時間に出なければなりません。

また、最終電車の17:40分には、市場が終わっています。

このため、現実的に考えると見学できるのは8:30から15:30の計6回となります。

車窓からの様子も見たいのであれば、片道は電車での移動となります。

往復の移動手段と合わせて、見学プランを立てましょう。

メークロン駅 着 8:30 11:10 14:30 17:40
メークロン駅 発 6:20 9:00 11:30 15:30

行き方は?

メークロン市場
メークロン市場

旅行会社のツアーなどもありますが、個人で行く場合は、旧南バスターミナル(通称:サーイタイ・ガオ・ピンクラオ สายใต้ เก่า ปิ่นเกล้า )から出ている、ロットゥーという乗り合いバンで行けます。

ピンクラオ通りにある旧南バスターミナルは昔、南部行き長距離バスターミナルだった場所をロットゥー専用ターミナルとして復活させた為、旧南バスターミナルと呼ばれています。

BTSラチャテウィー駅もしくはBTSヴィクトリーモニュメント駅(戦勝記念塔駅)からタクシーで100B程度、約15~20分位の場所にあります。

※南バスターミナルも近くにありますので、場所を間違えないように気を付けて下さい。

タクシーに乗る時は「サーイタイ・ガオ・ピンクラオ สายใต้ เก่า ปิ่นเกล้า 」と言い、ロットゥーに乗りたいと伝えるとすぐに分かってもらえます。

ダムヌン・サドゥアック行きロットゥーに乗り、途中下車すると「メークロン市場」に行けます。

片道約1時間半程度で料金は60B。

ロットゥーは8名から14名揃うと出発しますので人数が揃うまで、10~30分程度待ちます。

メークロン線路市場オプショナルツアー

旧南バスターミナル

国鉄を利用して行くには?

「BTSウォンウィエン・ヤイ駅」から徒歩約10分の「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」から電車と渡し舟を乗り継いで、メークロン市場まで行くことができます。

朝一の電車ですと、まだBTSが動いていませんので、タクシーなどで「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」まで行きます。

まずは「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」から約1時間、「マハーチャイ駅」まで移動します。(料金10B)

二つの駅は川で分断されているため、「マハーチャイ駅」から対岸の「バーンレーム駅」には、渡し舟(料金3B)を利用します。

「マハーチャイ駅」から徒歩約10分の「マハーチャイ桟橋」に向かいますが、この道のりは市場になっているので、珍しがってゆっくり見学していると、電車の乗り継ぎ時間に間に合わなくなっていしまいます。

対岸の「シャローム桟橋」に渡ったら、桟橋からの通路を出たところを右折して、しばらくすると「バーンレーム駅」にたどり着きます。

「バーンレーム駅」から「メークロン駅」まで約1時間の電車の旅となります。(料金10B)

「メークロン駅」に着く時には、車窓からの市場の様子を見ることができます。

車窓からの撮影チャンスを逃さない様、座席は窓際をキープして、くれぐれも、寝ている間に着いてしまったという事が無い様に注意しましょう。

ウォンウィエン・ヤイ駅~マハーチャイ駅、バーンレーム駅~メークロン駅の時刻表

以下の時刻表はあくまでも参考です。

電車でその日のうちにバンコク市内に戻るには、メークロン着8:30か11:10を利用します。

また、見学に適しているのもこの2つの時間帯です。

メークロン着14:30で行くと、折り返し15:30に乗らなければ、電車でバンコク市内に戻れなくなりますので、折りたたむところを見学することはできません。

この時間にするなら、帰りはロットゥーにするか、周辺に泊まるなどのプランを立てましょう。

メークロン着17:40は、バンコク市内に戻る電車は無く、市場の営業も終了しているので折りたたむシーンも見ることができません。

ウォンウィエン・ヤイ駅 発 5:30 8:35 10:40 14:25
マハーチャイ駅 着 6:23 9:28 11:39 15:22
渡し舟で移動
バーンレーム駅 発 7:30 10:10 13:30 16:40
メークロン駅 着 8:30 11:10 14:30 17:40

バンコク市内への帰り方

メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場

バンコク市内への帰り方は2通りあります。

1つ目は乗合バンのロットゥーで帰る方法と、2つ目は国鉄メークロン駅から電車で帰る方法があります。

ロットゥーで帰る方が快適で、時間もかかりませんが、こちらではローカルなタイの原風景が見られる、電車で帰る方法をご紹介いたします。

終点「メークロン駅」に来た電車が、折り返し運転をします。

電車が着くところを見学したら、まずは切符を買います。

その電車に乗り(所要約1時間、料金10B)終点の「国鉄バーンレム駅」で下車し、渡し船(所要約10分、料金3B)で運河を渡ります。

そして、対岸にある「国鉄マハーチャイ駅」経由でバンコク市内に近い、「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」まで戻ることが出来ます。(所要約1時間、料金10B)

「国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅」から徒歩10分で「BTSウォンウィエン・ヤイ駅」にアクセス可能です。

こちらの方法はバンコク市内に戻るのに、計3時間かかってしまいますが、ローカルで味のある旅をしたい方は、チャレンジしてみる価値があると思います。

エアコン無しで、窓を全開にして走る車内は風が吹き込み、暑さは感じられませんが、椅子は硬く、とても座り心地の良いものではありません。

しかし、自分たちが撮影していた電車に、今度は乗客として乗り、市場すれすれの距離の近さを車窓から感じて、「メークロン市場」を2度楽しめます。

メークロン駅~バーンレーム駅、マハーチャイ駅~ウォンウィエン・ヤイ駅の時刻表

メークロン駅 発 6:20 9:00 11:30 15:30
バーンレーム駅 着 7:20 10:00 12:30 16:30
渡し舟で移動
マハーチャイ駅 発 8:00 10:40 13:15 17:35
ウォンウィエン・ヤイ駅 着 9:03 11:38 14:13 18:25

「バーンレーム駅」と「マハーチャイ駅」には何があるの?

メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場
メークロン市場

「バーンレーム駅」の横手には「ワット・レーム・スワンナラーム」という黄金のミャンマー風大仏が祀られており、バーンレーム一帯の水産業に従事するミャンマーの出稼ぎ労働者の信仰の場となっています。

また、「バーンレーム駅」と「マハーチャイ駅」の所で乗船するフェリーを兼ねた渡し船も、地元の人の生活の足となっており、バイクや自転車の人たちもそのまま船に乗り込み、港町ならではの景色が広がっていました。

中国移民の影響を受けた「マハーチャイ駅」は駅前に海産物や乾物市場が開かれており、異国情緒があります。

電車で帰る方法は時間がかかり、乗り換えや船での移動など色々大変ですが、時間があり、電車好きの人におすすめの交通手段です。

「アムパワー水上マーケット」 に立ち寄ることも出来ます。

アムパワー水上マーケット
ア厶パワー水上マーケット

「メークロン傘たたみ市場」と「アムパワー水上マーケット」は、近い距離にあります。

ソンテウという乗合トラックで20分(料金は8B)ですので、先に「メークロン傘たたみ市場」を見てから「アムパワー水上マーケット」を観光し、ロットゥーでバンコク市内まで帰る人たちもいます。

ア厶パワー水上マーケット

  • 住所:Amphawa, Samut Songkram
  • アクセス:メークロンからソンテウで約20分
  • 営業時間:毎週金土日の週末のみ 15:00~21:00

最後に

いかがでしたか?

「メークロン市場」は、ちょっと変わったところを訪れてみたい人におすすめのディープな場所です。

まだ知らないタイの魅力がぎゅっと詰まったマーケットに、足を運んでみませんか?


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