日本では見ることのない乗り物に出会えるのも、バンコクの楽しみの一つです。
みなさん、おなじみのトゥクトゥクは乗った事がある方も多いと思いますが、暑いバンコクの街中をオープンエアーで走るのは、気持ちが良いです。
その他にも、モーターサイ、ソンテウなど、利用方法を知っていると便利な乗り物もありますので、機会がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
目次
トゥクトゥク
タイのシンボルとなっているトゥクトゥクはカラフルな3輪バイクの乗り物です。
サムローと呼ばれていましたが、エンジン音が「トゥクトゥク」と聞えることから、俗称が付いたと言われています。
唸るような轟音を響かせながら市内を走る姿を見かけます。
定員は3名ですが、運転手が了解すれば何人乗ってもOKです。
バンコク市内どこにでもいるわけではなく、主にホテル前や観光地周辺にいます。
チャトチャック・ウィークエンドマーケット周辺にも多く見かけ、買い物帰りの大きな荷物を持った現地の人や、観光客が利用しています。
トゥクトゥクは大量の排気ガスを出しますので、環境への問題から、2022年までに全車両、電動に切り替える計画がタイ政府から発表されています。
トゥクトゥクの利用法
走行中のトゥクトゥクを見付けたら、腕を斜め下に伸ばして合図して停めます。
タクシーのようにメーターがありませんので、料金は乗車前に運転手と交渉して決め、到着後に支払います。
外国人は距離に関わらず最低でも40〜100B程度請求される為、タクシーよりも割高になりますが、旅の記念に利用してみるのもおすすめです。
ただ、繁華街や観光客が多い場所で客待ちしているトゥクトゥクは200Bなどと驚くほど高い値段を提示してきますので避けましょう。
雨が降ったり、渋滞が起こっている時間帯は料金も高めに提示されます。
トゥクトゥクは窓やドアが無い為、排気ガスをまともに浴びたり、意外と車体幅が広い為、渋滞を回避しづらいことが難点ですが、観光気分を味わいたい人は短距離利用すると良いでしょう。
1000B、500Bなど高額紙幣で支払おうとすると、運転手に釣り銭の用意が無い場合もありますので、20~100Bの少額紙幣を準備しておいて下さい。
モーターサイ
ソイ(路地)の入り口などにオートバイが並び、オレンジや紫色のベストを着た人達が木陰で休んでいる姿を見かけます。
彼らはモーターサイと呼ばれる、バイクタクシーの運転手で、後部座席に客を乗せてソイの中を走ります。
バンコクだと地元の人は朝、出社するのにモーターサイを使っています。
渋滞をすり抜けて早く目的地に着くのに大活躍していますので、生活に欠かせない乗り物となっています。
タイの小学校に通う子供は、お父さんにバイクで送り届けてもらう子もいますが、ベストを着たモーターサイのお兄さんのバイクで通う子もいて、1台のバイクに1~2人の子供が乗っていて3人乗りで走っている事もあります。
更にモーターサイは人を乗せるだけでなく、メッセンジャーのような仕事も請け負います。
書類や商品を届けたり、受け取りに行ってもらったり、信頼関係が出来てくると、市場での買い物をお願いされたりする人もおり、問屋街の「サンペンレーン市場」などでお遣いをしているモーターサイもいます。
モーターサイの利用法
モーターサイは短距離専門ですが、交渉次第では長距離を走ることも可能です。
料金は乗車前に運転手と交渉して決め、到着後に支払います。
同じソイ(路地)内なら10Bから交渉するのが目安となっています。
車と車の間をすり抜け渋滞を回避できるメリットがありますが、すり抜ける際に膝をぶつけて怪我する人も多いので、利用時は膝を開かないよう注意し、急ブレーキや方向転換に備えてしっかりと運転手の体に掴まって気を抜かないようにして下さい。
タイの人達は横乗りで、スマホをいじりながら乗っていたりしますが、道路の特性やバランス感覚が身についていない旅行者は、なかなかその様な真似は出来ません。
ヘルメットもかぶらず、スピードを出して怖い運転をする人も中にはいますが、街のいたる所にモーターサイはいますので、ちょっとそこまで行きたいけど、歩くのには距離があると思った時などは、とても便利な乗り物です。
ソンテウ
小型や中型トラックの荷台にベンチをつけた乗合トラックがソンテウと呼ばれています。
ソンテウとはタイ語で2列という意味。客席がトラックの荷台部分に2列向い合せで配置されている事からこの呼び名が付けられました。
基本は大通りの入り口付近の乗り場に停まっており、客席がある程度埋まったら出発し、途中で次々人を乗せていくスタイルです。
ソンテウの利用法
ソンテウは大きな路地や郊外の大通りを走行をしており、路線バスのように利用されています。路線上なら好きな場所で乗り降りが可能で便利な乗り物です。
通りを走っているソンテウに腕を斜め下に伸ばして合図して停め、運転手に行き先を告げ車に乗ります。
地元の人はそのまま乗りますが、観光客は乗車する前に料金を確認した方が安心です。
元々車内に料金が書かれているソンテウもあり、書かれているものはバンコク市内だと料金が7~8Bとなっています。
郊外だと料金はまちまちで、安い所は30分の距離でも8Bとリーズナブルですが、料金の書かれていないリゾート地だと交渉になり10分の距離で20Bや40Bと言われます。
硬いシートに腰を降ろし、車内が空いている時は快適ですが、混んで来るとギュウギュウに詰めて乗りますので、満員電車の様な不快感がありますが、女性や老人に席を譲ったりと、狭い中でもタイの人達は譲り合いの精神があり、心が和むこともあります。
乗合ですので料金は安く、ほとんどの人が降りる場所は、ショッピングセンターや観光地になりますので、自分が降りたい場所がその途中にあるなら、乗車の際、近くの人に聞いておくと安心です。
タイの人は親切ですので、目的地に近くなったら教えてくれます。
まとめ
いかがでしたか?日本とは違う、馴染みの無い乗り物がタイにはありますが、特徴と利用法を押さえておけば、親しみも湧くのではないでしょうか?
トゥクトゥク以外、観光客には少し分かりづらい乗り物かもしれませんが、利用してみると便利でローカルなタイの一面を見る事が出来ると思います。