タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

「セラドン焼き」は、700年前から続く、タイ北部の伝統ある青磁器です。

落ち着いた色彩と、シンプルなデザインのセラドン焼きは、「セラドングリーン」という言葉通り、淡いグリーンが特徴の青磁で、独特の風合いが楽しめます。

天然の材料から生まれる美しい色合いや、繊細な作りが、ハンドメイドの温もりを感じさせ、焼き物コレクターの間で大人気に!

今回は、タイで有名な焼き物のひとつ「セラドン焼き」をご紹介したいと思います。

「セラドン焼き」とは?

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

「セラドン焼き」とは、13世紀にタイ文字を考案した事でも知られる「ラームカムヘーン大王」が中国から陶工を呼び寄せて生産した焼き物です。

「セラドン」とは、サンスクリット語で「緑色の石」の意味。

スコータイ県の「サワンカローク」という場所で作られていた「セラドン焼き」でしたが、13世紀後半に戦争が起こり、スコータイ地方の窯は閉鎖され、陶工達は製造の拠点を北部のチェンマイ県に移しました。

それから現代に至るまで、職人の技が受け継がれ、チェンマイ県では数多くの美しい「セラドン焼き」作りが続いています。

日本の歴史の教科書にも登場している「セラドン焼き」

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

「セラドン焼き」は、14~15世紀頃に中国人の商人によって日本へ持ち込まれ、日本では茶器として広まり、茶道が普及し始めた戦国時代から江戸時代には、多くの茶人に好まれました。

「セラドン焼き」は、スコータイ地方の「サワンカローク窯」発祥の焼き物の為、当時日本で「宋胡禄(スンコロク)焼き」と呼ばれていました。

茶人がこぞって欲しがる器として人気を博し、日本の歴史の教科書にも登場するほど、文化的に影響を与えています。

「セラドングリーン」でない焼き物でも、タイの陶器を総じて「宋胡録(スンコロク)焼き」と呼び、収集家の間では高額で取引されました。

それぞれ違った表情を持つタイの焼き物に、侘び寂びを感じていたそうです。

「セラドン焼き」の特徴は?

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

「セラドン焼き」は、タイ北部の土を使い、木灰から作った釉薬をかけて高温で焼いている為、表面が艶やかで、 窯出しの際の温度差により、ひび割れの様に見える貫入が生み出されているのが特徴です。

釉薬に含まれる微量の鉄分が、加熱により緑がかり、更に酸性度によって色に差が出て、緑味が強いものと青味の強いものに分かれ、違った色合いに仕上がります。

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

「セラドン焼き」は、美しい翡翠のようなグリーンに繊細なひび模様が入り、厚みのあるぽってりとした素朴な外見ですので、日本のインテリアにもよく馴染みます。

食器から飾り物まで様々な種類のものがあり、特に食器は、色鮮やかなタイ料理を引き立て、更に美味しそうに見せてくれますので、とても魅力的です。

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

その他、アロマポットやお香立て、置物などのインテリアグッズもあります。

翡翠のようなグリーンが「セラドン焼き」の代表カラーになっていますが、青、紫、茶、白など、工房が独自に開発した色もあり、色によって様々な雰囲気を楽しむ事が出来ます。

「セラドン焼き」が買えるお店「チムリム」

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

以前、「セラドン焼き」が買えるお店「ザ・レジェンド」をご紹介しましたが、他にも「BTSプロンポン駅」から徒歩10分の所にある「チムリム」というタイ雑貨店にも、素敵な「セラドン焼き」があることを発見しました。

今回は、人気店「チムリム」のものをご紹介したいと思います。

小皿などは90B、大皿は150〜250Bというリーズナブルな値段で販売されていました。

青や紫、白のセラドン焼きも!

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力
タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力
タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

葉っぱや花を型取ったお皿は、細かい細工が施され、艶やかで美しく、見ているとコレクター心に火が付き、つい集めたくなってしまいます。

一つ一つ厚みがあり、丈夫に作られていますので、十分な存在感です。

高級なタイ料理レストランでは「セラドン焼き」の器にタイ料理が盛り付けられている事もあり、テーブルがより一層華やかになります。

タイの焼き物「セラドン焼き」の魅力

調味料入れや、お香立てなどもあり、小ぶりですので、お土産としても購入しやすいサイズです。

青や紫のものはそれぞれ濃淡が違いますので、ハンドメイド感が感じられます。

ムラが目立ちやすい色合いのものは、濃淡をしっかりチェックしてから購入すると良いですね。

美肌石鹸とセラドン焼きがある、タイ雑貨店「チムリム」

日常使いが出来る「セラドン焼き」

いかがでしたか?

「セラドン焼き」は、日常使いが出来るアイテムが多く、タイ土産としておすすめです。

食器でしたら厚手で丈夫ですので長く愛用出来ますね。

価格もリーズナブルですので「ピン!」と来たものがあれば、是非、手に取って見てみて下さい。

お香立ても雰囲気があり素敵です。

「セラドン焼き」の優しい色合いに心癒されるのではないでしょうか?

タイの焼き物 – ベンジャロン焼きとセラドン焼き

あわせて読みたい

  • ジム・トンプソン – 極上のタイシルクトップブランド

  • お土産の購入に最適!タイ最大の免税店「キングパワー・ランナム店」

  • タイのスーパーマーケット – タイ土産の穴場かも!?

  • タイのスキンケアブランド「アバイブーベ」の強力ラインナップの紹介

  • タイのスーパー「BIG C」で売られている商品の紹介

  • 薬局で手に入る!タイで噂の「シミ取りクリーム」と「美肌クリーム」