SNSの影響により、ここ数年、タイ国内外で話題になっているのが、バンコクから約90km離れた「チャチュンサオ」県にある、ピンクのガネーシャが鎮座する寺院「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」です。
こちらの寺院に祀られている、高さ16m、幅22mのピンクのガネーシャに祈りを捧げると、「3倍の速さで願いを叶えてくれる」と言われ、評判が評判を呼び、連日、多くの参拝客が訪れるようになりました。
今回は、この寺院への行き方から、ユニークなご祈願方法などをご紹介したいと思います。
目次
ピンクのガネーシャとは?
ピンクのガネーシャとは、願い事が3倍速で叶うと言われている有名なヒンドゥー教の神様です。
タイは仏教の国として有名ですが、古来よりインドと交易が盛んだった為、インド文化の影響を強く受け、ヒンドゥー教の神様も信仰されています。
シヴァ神の息子、ガネーシャは、現世利益をもたらす「富の神」とされ、人々から絶大な信仰を集めている神様です。
その他、障害や災いを取り去る力もあると言われ、富と繁栄、知恵と学問、芸術の神として、学生、ビジネスマン、アーティストから信仰されています。
ピンクのガネーシャの寺院「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」への行き方は?
ピンクのガネーシャの寺院「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」への行き方は、
1.ロットゥー(乗り合いバン)とソンテウ(乗り合いトラック)を使って行く方法(所要時間:約2時間)
と、
2.電車とソンテウ(乗り合いトラック)を使って行く方法(所要時間:約2時間半)
があります。
ロットゥーとソンテウを利用して行く方法
「BTSエカマイ駅」2番出口から徒歩2分の所にある、東バスターミナルから「チャチュンサオ」バスターミナル行きのロットゥーに乗ります。(所要時間:1時間半)
「チャチュンサオ」のバスターミナル行きロットゥーのチケットは、東バスターミナル内の18番窓口で買えます。
チケット売り場は、カタカナで「ピンクガネーシャ」と書かれていますので、分かりやすいです。(料金99B)
朝5:30~20:00まで30分毎に発車と言われていますが、人数が集まらないと出発しない事があります。
出発の目安となる時間は決まっていますが、ある程度人数が集まってから出発しますので、人数が集まらない時は1時間位待つ事もあり、タイミング次第という乗り物です。
私達は、20分程度待っただけで済みましたが、最初に来た人は、1時間近く待ったようでした。
「チャチュンサオ」バスターミナルから「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」のソンテウに乗り換え
「チャチュンサオ」バスターミナルに到着したら、「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」行きのソンテウ(乗り合いトラック)に乗り換えます。
ソンテウは、バスターミナルの8番窓口付近に停車しています。
ソンテウの前にピンクのガネーシャの看板がありますので、すぐに分かると思います。
もし、分からなかったら、近くの係員に「ピンクのガネーシャ」と言えば、乗り場を教えてもらえます。
ソンテウは、ある程度、乗車人数が集まり次第、発車します。
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」までの所要時間は20分〜30分程度です。(料金30B)
私がソンテウに乗った時は、1~2分で座席が埋まってしまいましたので、ロットゥーからソンテウまでの移動は早めにした方が良さそうです。
帰りの「チャチュンサオ」バスターミナル行きソンテウも同じ場所から発車し、到着した場所付近に時刻表が書かれた看板もありますので、チェックしておきましょう。
電車とソンテウを利用して行く方法
「国鉄チャチュンサオ駅」行きの電車は、タイ国鉄イースタンライン(東部線)になります。
地下鉄「MRTフアランポーン駅」から徒歩5分の所にある「国鉄フアランポーン駅」(英語表記ではBANGKOK駅)からの乗車がおすすめです。
「国鉄チャチュンサオ駅」行きのチケットを窓口で購入します。(料金13B)
その他、「MRTペッチャブリー駅」側にある「国鉄アソーク駅」からでも乗車可能ですが、駅の建物は無く、道路上に線路があるので、乗り場が分かりずらいのが難点です。
そして、もし、座れなかった場合、長時間立ちっぱなしになってしまう事を考えると、「国鉄フアランポーン駅」から乗車した方が安心ですね。
バンコク市内主要駅からチャチュンサオ駅への時刻表
275 | 285 | 283 | 281 | 367 | 389 | 279 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ファランポーン Bangkok |
5:55 | 6:55 | 8:00 | 10:10 | 12:10 | 13:05 | |
パヤタイ Phayathai |
6:10 | 7:08 | 8:11 | 10:23 | 12:20 | 13:13 | |
マッカサン Makkasan |
6:20 | 7:16 | 8:16 | 10:30 | 12:28 | 13:17 | |
アソーク Asok |
6:26 | 7:22 | 8:20 | 10:34 | 12:32 | 13:20 | |
クロンタン Klongtan |
6:36 | 7:40 | 8:26 | 10:40 | 12:37 | 13:24 | |
ファマーク Huamak |
6:43 | 7:49 | 8:35 | 10:49 | 12:44 | 13:30 | |
チャチュンサオ Chachangsao |
7:40 | 8:56 | 9:30 | 11:45 | 13:30 | 14:21 |
「国鉄チャチュンサオ駅」から「チャチュンサオ」バスターミナルに移動
「国鉄チャチュンサオ駅」から「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」行きのソンテウが発着する「チャチュンサオ」バスターミナルまでは、徒歩15分ほどかかります。
駅前にある、歩道橋を渡った場所からバスターミナル行きのソンテウ(料金8B)が出ていますので、そちらを利用された方が良いかもしれません。
「チャチュンサオ」バスターミナルから「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」のソンテウに乗り換え
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」行きのソンテウは、「チャチュンサオ」バスターミナルの8番窓口付近に停車しています。
ソンテウの前にピンクのガネーシャの看板がありますので、すぐに分かると思います。
もし、分からなかったら、近くの係員に「ピンクのガネーシャ」と言えば、乗り場を教えてもらえます。
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」までの所要時間は20分〜30分程度です。(料金30B)
帰りの「チャチュンサオ」バスターミナル行きソンテウも同じ場所から発車し、到着した場所付近に時刻表が書かれた看板もありますので、チェックしておきましょう。
オプショナルツアーを利用する
ロットゥーとソンテウ、電車などを使ったアクセス方法をご紹介いたしましたが、安心して観光を楽しみたい人や、名所巡りのポイントを知りたい人は、オプショナルツアーを利用するという方法もあります。
ツアーであれば、バンコク市内から送迎付き、また日本語ツアーガイドもいますので、安心感があります。
ガイドに見どころの解説をしてもらい、名所のポイントが分かるのがGoodです。
また、乗り物を乗り継いだり、待ち合わせの時間が無い上、「百年市場」や「ワット・ソー・トーン」など周辺の有名スポットも一緒に巡るツアーもありますので、短期滞在者や、効率的に周りたい人にはツアーの方がおすすめです。
ピンクのガネーシャ観光オプショナルツアー
ツアーではピンクのガネーシャと、同じくチャチュンサオにある、人気観光地「ワット・ソー・トーン」、「百年市場」も巡ります。
百年市場自体は毎日営業しているのですが、市場内にある殆どの店舗は土日祝のみ(2018年のタイ祝日)の営業です。
テーマパークのような寺院に興奮!
ソンテウは「ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院」の入り口に到着します。
ソンテウから降りると、正面には、迫力満点のヒンズー教の神「ラーフ神」がいます。
「ラーフ神」とは、ヒンズー神話で、不老不死の身体を持ち、太陽と月を飲み込み、月食・日食を引き起こすとされている凶兆の神です。
タイでは、凶兆の神様に対して、「悪いことが起こりませんように」とお祈りします。
3面の顔を持つ象の姿をしたエラワンと、その上に乗ってるのは、「プラ・イン(インドラ神)」です。
エラワンは、天界で「プラ・イン」にお仕えし、普段は人間の男性の姿をしていますが、「プラ・イン」 が外出する時に、巨大な象の姿に変身します。
「プラ・イン」は、雨や豊穣をもたらす神ですが、ビジネス運アップや、危険、失敗、損失を回避してくれる厄除けのご利益もあります。
迫力のピンクのガネーシャ像
お寺の奥に進むと、ガイドブック等で見たままのピンクのガネーシャ像がいらっしゃいました!
全長は、高さ16m、幅22mのその姿は、想像以上に大きく、貫禄があり圧倒されます。
鮮やかなピンクの体は空の色に映え、眩しい位でした。はるばる来た甲斐があり、心躍ります。
横たわっているガネーシャ像は、指先にも柔らかな動きが感じられ、どこかリズムを感じさせるような美しさがありました。
タイ式参拝法とは?
タイの人達は、ガネーシャ像の左側にある販売所で、花、ロウソク、線香、金箔など、参拝に必要なもの一式を20Bで購入してから、ガネーシャ像の正面にある、参拝所の中に行き、お祈りしています。
タイでは、仏像の体に金箔を貼る祈願法があり、仏像の体に金粉を貼ると、貼った場所の怪我や病気が治ると信じられています。
こちらでも皆、金箔を小さめの仏像や、ガネーシャ像に貼っていました。金箔を貼った後は、外に花をお供えして、一連のご祈願が終わります。
大本命のピンクのガネーシャへのお祈りの仕方は?
これから、皆さんお待ちかねの、ピンクのガネーシャへの特殊なご祈願方法をお伝えいたします。
ガネーシャ像の周りには、何体ものネズミの像がありますが、こちらのネズミ達が重要な役割を担っています。
願い事は、ガネーシャに直接お願いするのではなく、ガネーシャの乗り物であり遣いでもある、ネズミに囁くのが、願いを叶えてもらえる秘密のご祈願方法です。
願い事を囁くのは両耳どちらの耳でも良いのですが、願い事を囁いている間は、もう片方の耳を手でしっかり塞ぎ、願い事が外に漏れないようにするのがポイントです。
このようなユニークな方法でご祈願をすると、ネズミが、ガネーシャに願いを伝えてくれて、3倍の速さで願いが叶うと言われています。
ガネーシャ像を囲むように、金、赤、黄、ピンク、緑、黒、オレンジ、青、紫と、様々な色のネズミがいますが、これには重要な意味があります。
実は、タイでは、自分の生まれた曜日(誕生曜日)ごとに、守護神やラッキーカラーが決まっていますので、自分の誕生曜日をもとに、ご祈願をする習わしがあります。
金色のネズミに願い事を囁く秘密とは!?
こちらのお寺では、中央の金色のネズミに願い事を囁く人が多いのですが、それには理由があります。
金色は、全ての誕生曜日のラッキーカラーで、オールマイティに守護をしてくれる上、更に、金運アップのご利益もあるのだとか。
そのような理由から、一番人気があり、皆、金色のネズミに熱心にご祈願しています。
また、自分の誕生曜日のネズミと、金色のネズミの両方にご祈願する人もいました。
誕生曜日の色
- 日曜日:赤
- 月曜日:黄
- 火曜日:ピンク
- 水曜日:緑(午前)、黒(午後)
- 木曜日:オレンジ
- 金曜日:青
- 土曜日:紫
こちらで、自分の誕生曜日が分かりますので、チェックしてみて下さい。
≫ 曜日の計算はこちらのサイトでできます 曜日計算
ワット・サマーン・ラッタナーラームからバンコクへの帰り方
「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」から「チャチュンサオ」行きのソンテウは、行きのソンテウ到着場所と同じ所になります。
帰りのソンテウは、11:20〜18:00の間、30分おきに来ます。(料金30B)
ただし、中には、行き先の違うソンテウも来ますので、乗車前に運転手に「チャチュンサオ」バスターミナル行きかを確認してから乗りましょう。
ロットゥーとソンテウを利用して帰る方法
「チャチュンサオ」バスターミナルでは、帰りのバンコク行きのロットゥーのチケットは、「チャチュンサオ」バスターミナルの1、2番窓口で買えます。
電車とソンテウを利用して帰る方法
「チャチュンサオ」バスターミナルから、「国鉄チャチュンサオ駅」までは、徒歩15分ほどかかります。
バスターミナルから「国鉄チャチュンサオ駅」行きのソンテウ(料金8B)が出ていますので、そちらを利用された方が良いかもしれません。
駅に着いたら窓口で「国鉄フアランポーン駅」や「MRTペッチャブリー駅」に近くにある「国鉄アソーク駅」行きを買いましょう。
帰りの場合、ロットゥーで帰るよりも、電車の方が渋滞の心配が無く、スムーズにバンコクに帰れるかもしれません。
チャチュンサオ駅からバンコク市内主要駅への時刻表
280 | 368 | 390 | 282 | 286 | 284 | 276 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
チャチュンサオ Chachangsao |
10:22 | 12:35 | 14:05 | 15:34 | 16:20 | 18:00 | |
ファマーク Huamak |
11:29 | 13:37 | 14:56 | 16:33 | 17:41 | 19:06 | |
クロンタン Klongtan |
11:38 | 13:45 | 15:03 | 16:42 | 17:51 | 19:15 | アソーク Asok |
11:44 | 13:50 | 15:08 | 16:48 | 17:56 | 19:20 |
マッカサン Makkasan |
11:48 | 13:54 | 15:12 | 16:55 | 18:01 | 19:25 | |
パヤタイ Phayathai |
11:53 | 13:59 | 15:18 | 17:00 | 18:05 | 19:30 | |
ファランポーン Bangkok |
12:05 | 14:10 | 15:25 | 17:15 | 18:15 | 19:40 |
ピンクのガネーシャにここ一番の願いを叶えてもらおう!
いかがでしたか?話題のパワースポットとして、SNSやガイドブック等で紹介されている、こちらの寺院は、スケールが大きく圧倒されます。
ピンクのガネーシャの陽気なオーラと、優美な姿からパワーが感じられ、思わず私も、タイの人達と同じように気合を入れてご祈願してしまいました。
「ここ一番の願いを叶えてもらいたい」という人は、是非、こちらの寺院を訪れてみて下さい。
- 名称:ワット・サマーン・ラッタナーラーム
- 住所:Thanon O Bo To Chachoengsao 2012, Kon Kaeo, Amphoe Mueang Chachoengsao, Chang Wat Chachoengsao
- アクセス:BTSエカマイ駅近くの東バスターミナル(通称エカマイバスターミナル)から、「チャチュンサオ」バスターミナルまで約1.5時間。ソンテウ(乗り合トラック)に乗り換え約30分。
- 参詣時間:8時~20時
- 休日:なし
- 料金:無料