チャオプラヤー川沿いに佇むタイの3大寺院の1つワット・アルンは、ワットプラケオ・王宮、ワットポーと並ぶバンコクを代表する3大観光名所となっています。
それぞれの寺院は近接していますので、半日で3カ所を回れてしまいます。
目次
暁の寺、ワット・アルンとは?
トンブリーに王朝を開いたタークシン王が、当時からあったこのお寺を修復し、王宮寺院としたのがはじまりです。
三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台ともなった、ヒンドゥー教の影響を受けた寺院です。
タイ語でワット・アルンの 「ワット」はお寺「アルン」は暁の意味。
ワット・アルンは2013年から大規模な修復工事が始まり4年の歳月を経て完成しました。 以前よりも全体が白くなり新しくなった姿が話題となっています。
エメラルド仏はかつてワット・アルンに祀られていた!!
現在ワット・プラケオ に安置されているエメラルド仏は、かつてワット・アルンに祀られていました。
前王タークシンの命を受け、チャオプラヤー・チャクリー(後のラマ1世)はラオスを平定した際、戦利品としてエメラルド仏をタイに持ち帰ったそうです。
初めはワット・アルンに5年間安置されていたようですが、ラマ1世が即位して対岸へ都を移すと、新たにエメラルド仏を安置するためにワット・プラケオが建設され、息子のラマ2世の時代にそちらに移されました。
ワットアルンの見所は ?
ワットアルンの最大の見所は5基ある仏塔のうち一番大きな、中心に立つ高さ75mの大仏塔です。古代インドにおける世界観の中心「須弥山」をイメージして建てられています。
大仏塔は色とりどりの中国陶器の破片とタイルが無数にはめ込まれ細かい装飾がされており、中央にはタイでエラワンと呼ばれる三つの頭を持つ象神(ヒンドゥー教のインドラ神のこと)が鎮座し、タイの古典文学「ラーマキエン」に出てくるヤック(鬼)やモック(猿)が大仏塔を持ち上げるように基壇に飾られています。
仏塔の上に登ることも出来、上からはチャオプラヤー川越しにワット・プラケオ、ワット・ポーが見渡せます。(仏塔の階段はとても急なので気をつけて登りましょう。)
大仏塔の周りには小さな仏塔が4基囲むように建てられ、台座にはキンリー(半人半鳥)やガルーダ(神鳥)などの彫像が祀られています。
本堂の門を巨大な鬼と猿が守る
仏塔の北側に本堂がありますが、入口を門番として巨大な鬼(ヤック)と猿(モック)が両脇に立ち、がっちりと守っています。
中に進むとラマ2世が彫ったといわれる釈迦座像と台座にはラマ2世の遺骨が納められています。
本堂の壁には釈迦の生涯が描かれていて、美しく荘厳な雰囲気が漂っていました。本堂を囲む回廊には120体の仏像と中国式の石像も飾られており、色彩豊かで、「ラーマキエン」の神々たちが祀られたワット・アルンは、古代インド式、タイ式、中国式の融合した寺院だと言えるでしょう。
夜にはライトアップも
19時頃から21時頃までワット・アルンはライトアップされます。タイのガイドブックやポストカードで目にされたこともあると思いますが、ライトアップされたその姿は黄金色に輝き、神々しく息をのむ美しさです。
シャングリラホテルなどが主催している「チャオプラヤー・ディナークルーズ」ツアー参加者達の必見スポットにもなっています。
- 住所:158 Thanon Wang Doem, Khwaeng Wat Arun, Khet Bangkok Yai, Bangkok 10600 タイ
- アクセス:BTSサパーンタクシン駅2番出口から1分のところにある「サトーン」船着き場からチャオプラヤーエクスプレス(水上バス)で20分、「Wat Arun」船着き場降りてすぐ。
また、対岸のワット・ポーに行かれる場合は、渡し船(料金4B)で「ターティアン」船着き場に行き、そこから徒歩5分で行けます。 - 拝観時間:8:00-18:00
- 拝観料:50B
便利なオプショナルツアー
移動に便利なオプショナルツアーもあります。