バンコクに隣接する「チャチュンサオ県」にある「ワット・ソートーン」は、「ワット・プラケオ」に次いでタイで2番目に参拝者の多いお寺です。
このお寺は、外国人にはあまり知られていませんが、タイで知らない人はいないくらい有名で、このお寺でご祈願すると「どんな願い事もかなう」と信じられており、とても人気があります。
今回は、白と金で彩られ、美しい外観の「ワット・ソートーン」をご紹介したいと思います。
目次
「ワット・ソートーン」とは?
「ワット・ソートーン」は、アユタヤ王朝末期の1764年に建立された歴史のある寺院で、かつて 「ワット・ホン」と称されていました。
ご本尊に「ソートーン仏」を祀っていることから、後に「ワット・ソートーン」と呼ばれるようになり「無病息災」のご利益があるお寺として、連日タイ全土から大勢の参拝者が訪れるほど有名なお寺です。
「ソートーン仏」はタイ国内で最も崇拝されている仏像であり、「プラ・プッタ・ソートーン」もしくは「ルアン・ポー・ソートーン」と人々に呼ばれ信仰されています。
宮殿のような尖ったモンドップ屋根(屋根を重ねて、頂点に突起を建てる工法)がある白い大理石の本堂は、ラタナコーシン(現王朝)様式の建築で、前国王プミポン王(ラーマ9世)の命により建立され、1996年に完成しました。
建物の前には、プミポン王の干支であるウサギの像がたくさん並んでいます。
「ワット・ソートーン」への行き方は?
「BTSエカマイ駅」2番出口から徒歩2分の所にある「東バスターミナル」から「チャチュンサオ・バスターミナル」行きのロットゥー(乗り合いバン)に乗ります。(所要時間:1時間半)
「チャチュンサオ・バスターミナル」行きロットゥーのチケットは「東バスターミナル」内の18番窓口で購入します。(料金99B)
「チャチュンサオ・バスターミナル」から「ワット・ソートーン」まではトゥクトゥク利用で10〜15分ほどかかります。
ピンクのガネーシャで有名な「ワット・サマン・ラッタナーラーム」や「百年(バーンマイ)市場」とも比較的近い場所にありますので、3ヶ所同時に巡る旅行会社のパッケージツアーもあります。
「ワット・ソートーン」のパッケージツアー
私達が行った行き方をご紹介!
私達は、ピンクのガネーシャで有名な「ワット・サマン・ラッタナーラーム」と「百年市場」、「ワット・ソートーン」の順に3ヶ所を1日で巡りました。
チャチュンサオ駅から見て、「百年市場」は東に約4kmの位置、「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」は東に約15kmの位置、「ワット・ソートン」は南に約3kmの位置ですので、以下のような回り方をしています。
1.「ワット・サマン・ラッタナーラーム」への行き方
「東バスターミナル」から「チャチュンサオ・バスターミナル」行きのロットゥー(料金:99B)に乗り、「チャチュンサオ・バスターミナル」へ。
「チャチュンサオ・バスターミナル」からソンテウ(乗り合いトラック)で「ワット・サマン・ラッタナーラーム」へ。(料金:30B)
2.「百年市場」への行き方
「ワット・サマン・ラッタナーラーム」からソンテウで「百年市場」へ。(料金:30B)
3.「ワット・ソートーン」への行き方
「百年市場」からソンテウで「チャチュンサオ駅」へ。(料金:8B)←白の車体に黄色のラインの料金8Bのソンテウです。
ピンクのガネーシャ発着のソンテウは距離の関係か30Bと高い料金でした。
「チャチュンサオ駅」からトゥクトゥクで「ワット・ソートーン」へ。(料金:60B)
本当は、「チャチュンサオ駅」から 「ワット・ソートーン」行きのソンテウに乗りたかったのですが、少し待っても来なかったので、トゥクトゥクを利用しました。
他に「ワット・ソートーン」行きのソンテウを待つタイの女の子2人がいましたので、私達2人と相乗りをして、計4人で60Bを払い(1人15B)トゥクトゥクに乗る事が出来ました!
相場では100Bくらいするトゥクトゥクですが、タイの女の子が交渉してくれましたので、かなり安くしてもらっています。感謝です。
注意すべき点としては、「百年市場」は土日祝のみ開催されるマーケットですので、3ヶ所同時に回る場合は曜日を確認して計画を立てて下さい。
「ワット・ソートーン」の様子は?
広大な敷地にそびえ立つ 「ワット・ソートーン」は、白亜の外観と宮殿の様な尖った金色の装飾の屋根が特徴的で、洗練された美しさでした。
街灯までも金色に塗られ、中庭は青々とした芝生が生い茂り、良く手入れがされています。
本堂の前にはお供え物の花などが売られており、露出の多い服装の人には羽織る衣服を貸してくれる場所がありますので、衣服を借りて、羽織ってから本堂に入りましょう。
靴を脱いで大理石造りの本堂に入ると、礼拝堂内には「ソートーン仏」や守護仏が祀られています。
参拝客は線香を持ち、花や飲み物をお供えし、熱心にご祈願していました。
「ワット・ソートーン」は「無病息災」のご利益があると言われていますが、人々からは「どんな願い事も叶う」と信じられています。
願いが叶った人は、生玉子や茹で玉子を奉納する習わしがあり、別館の方に奉納しています。
また、ご祈願する際も玉子を奉納し,玉子が多ければ多いほど、その願いが叶うという説もある為、多くの卵を奉納する参拝者もいます。
礼拝堂の天井は高く、宇宙が描かれており、また大理石の床面には魚などの生き物や海の様子が描かれており、緻密な細工がされています。
後ろには立派なドラや太鼓も置かれていました。
本堂横には中国寺院がありました。
「チャチューンサオ県」は古くから中国移民が暮らす県ですので、あらゆる場所で中華系の建造物が見られます。
本堂から参道を通り、バーンパコン川方向に歩くと、川沿いに回廊があります。
足元のタイルはピカピカと輝き色彩豊かで、周辺の街灯までも金色の鳳凰のような装飾がされ、一つ一つに芸術性の高さを感じます。
広々とした回廊の辺りはどこを見渡しても美しく、川を眺めながらゆったりとした時が流れ、心地の良いひと時を過ごすことが出来ました。
美しすぎるお寺でインスタ映え間違いなし!
いかがでしたか?
「ワット・ソートーン」は美しい白亜の外観を持つお寺ですが、観光情報が少ないこともあり、海外からの観光客にはあまり知られていません。
ピンクのガネーシャのお寺とも距離が近く、一緒に観光出来てしまうスポットですので、是非、足を運んでみて下さい。
- 住所:Thep Khunakon, Na Mueang, Muang Chachoengsao, Chachoengsao 24000
- アクセス:エカマイの「東バスターミナル」から「チャチュンサオ・バスターミナル」行きのロットゥーに乗り1時間半。「チャチュンサオ・バスターミナル」からトゥクトゥクで15分
- 参詣時間:平日:7:00〜16:30、土日祝日:7:00〜17:00
- 定休日:なし
- 料金:無料