独特な動きが特徴のタイ舞踊は、総称して「ナータシン・タイ」(タイ舞踊)と呼ばれます。
煌びやかな衣装は、女性なら一度は体験してみたいと思うのではないでしょうか?
旅行者でも、1日体験レッスンや写真を撮れるツアーがありますので、旅の思い出にいかがでしょうか?
目次
3つの種類の踊りとは?
タイの舞台芸術には大きく分けると3つの種類があります。
- コーン(仮面劇)
- ラコーン(舞踊劇)
- ラバム(集団舞踊)、ラム(一人舞踊)、フォーン(北タイ舞踊)
いつ頃からあるの?
現存するタイ文字の碑文から、スコータイ時代にはタイ舞踊が存在していたことが分かっています。
代表的な作品は?
仮面劇なら「ラーマキエン」を題材とするものの他、半人半鳥の天女マノーラをめぐる物語「マノーラ」が有名です。
どこで鑑賞できるの?
国立劇場をはじめとする各劇場の他、食事をしながらタイ舞踊が鑑賞できるレストランもあります。
タイ舞踊が観られるレストランは「サラ・リムナーム」「ルアン・テープ」「サラ・タイ」などがあります。
迫力のある大きなステージで楽しみたい方には、「サイアム・ニラミット」がお勧めです。
コーン(仮面劇)とは?
タイの伝統舞踊の最高峰と言われるのが、コーンと言われる仮面舞踊劇です。
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」を起源とする、「ラーマキエン」の物語を演じるものです。
かつては宮廷内でしか演じられなかったようで、役者は仮面をつけ、語り部による語りで物語が展開します。
歌舞伎に似た力強い足踏みがあるのも特徴です。
ラコン(舞踊劇)とは?
コーンが大衆劇と合わさったもので、「ラーマキエン」を題材としたものが多くあります。
きらびやかな衣装や仮面などはコーンと同じですが、違いは歌によって劇が進行することです。
優美な手足の動作にも注目です。
ラバム(集団舞踊)、ラム(一人舞踊)、フォーン(北タイ舞踊)とは?
ラバム(集団舞踊)とは2名以上の集団で踊り、男神・女神踊り、女神メーカラーと阿修羅ラーマスーンの幕前踊りなどがあります。
ラム(一人舞踊)一人踊りで楽器演奏に合わせた踊りや武器を持った踊り、台本に合わせた踊りなどがあります。昔はこちらもラバムと呼ばれたこともあるそうです。
フォーン(北タイ舞踊)と総称される地方で演じられるラバムには、爪踊り、蝋燭踊り、刀踊りなどがあります。
舞踊に使われる古典楽器は?
タイ伝統舞踊は、タイ古典楽器による楽団により 通常5~15人ほどの編成で木琴など旋律打楽器を中心に合奏が行われます。
- ラナート(木琴)
緩やかな弓形に曲がった木琴で舞踊に使われ、伝統楽器の独特の旋律を奏でます。地方によって形も音色も異なります。 - ピーナイ(笛)
ソプラノリコーダーぐらいのサイズの笛で古典が音楽のメロディーを奏でます。 - チン(小シンバル)
印象的な一定のリズムを刻む金属製の小さな楽器 タイ古典楽器の中では指揮者の役割を持つそうです。 - タポーン(太鼓)
太鼓がリズムの基本を担います。
バンコク旅行中にタイ舞踊を習いたい人は
HISオプショナルツアーに、ITDA(タイ文化交流センター)で開催される「タイ伝統文化体験レッスン」があります。
タイ舞踊や民族衣装の着付け、フルーツカービングが習え、日本にも分校を持つ教室です。
入会金を必要としない旅行者用の1日体験コースは、タイ旅行の記念にもぴったり!
日本人の生徒も多く、タイ舞踊のレッスンでは歴史の長いタイの文部省認定の教室です。
タイ語が分からなくても参加しやすい雰囲気で人気の教室のようです。
- 月~土 9:00~18:00 (祝日)
※予約は2日前(日曜を含む場合は3日前)までの受付 - 料金
- タイ舞踊レッスン2時間:1,450B
レッスン、ヘアメーク、着付け、写真撮影&プレゼント、確認証付き - 民族衣装体験1時間:1,200B
ヘアメーク、着付け、写真撮影&プレゼント - カービングクラス2時間:780B
ナイフを使ったフルーツやソープの伝統的な彫刻レッスン
- タイ舞踊レッスン2時間:1,450B
※ツアーについては、内容が変更になる事がありますので、ご希望の方は旅行前に主催会社に確認することをお勧めします。
本格的に学びたい人は
ITDA(タイ文化交流センター)は、本人の希望に合わせたカリキュラムがあり、タイ舞踊、タイ民族楽器を基礎からきっとり学ぶコースや、一曲だけマスターするコースなどがあります。
また、東京の水道橋に分校があり、帰国後も続けて学ぶことができるようです。(こちらにも1日体験コースがあります)