知っておきたいタイの仏教行事

お寺の中

国民の約9割が仏教徒のタイでは、約3万もの仏教寺院があります。

寺院は、祈りを捧げる場としてだけでなく、集会所や学校といった役割を果たし、人々の生活に密接に関わっています。

寺院を中心に、仏教行事が盛大に行われているタイですが、熱心な仏教徒の中には、満月、新月ごとの仏日に、白装束で寺院に泊まり込み、お経をあげて過ごす人もいるほどです。

その仏日の中でも、特に大切な5つの仏教行事をご紹介いたします。

マーカブーチャー(万仏節)

マーカブーチャー(万仏節)

パーリ語で「陰暦3月の満月祭」という意味です。(西暦では2月末〜3月初め頃)

日本では「万仏節」と呼ばれ、仏陀の説教を聞くために、多くの弟子が、約束も無しに集ったという奇跡的な出来事を記念する日です。

満月の日に、仏陀が王舎城(古代インドマガダ国の首都ラージャグリハ)で説教をしていた時、事前に何の約束も無く、1250名の僧侶が集まりました。

その僧侶たちは全員、仏陀が直接出家させていて、全員、阿羅漢果(悟りの最高到達点) 終えていたという、4重に偶然が重なったとされ、「四部集合」 とも呼ばれています。

ウィサーカブーチャー(仏誕節)

陰暦6月の満月(西暦では4〜5月)釈迦が生まれ、悟りを開き、亡くなったとされる日で、仏日の中でも最も聖なる日と言われています。

日本では4月8日の「灌仏会(かんぶつえ)」に当たる日です。

日本の仏教で釈迦の誕生、悟り、入滅は降誕会、成道会、涅槃会として別々に考えられていますが、上座仏教では、これらは同じ日に起こったとされています。

アーサーラハブーチャー(三宝節)

陰暦8月の満月の日です。(西暦では6〜7月)

悟りを開き、仏陀となった釈迦が、7週間後に5人の弟子達に初めての説教をした日と言われています。

その5人が僧侶になったことから、仏、法、僧(仏陀、仏法、僧呂から成る教団)の三宝が揃ったとされています。

カオパンサー(雨安居入り)

カオパンサー(雨安居入り)

僧侶が雨季に寺院に籠もり始める日で、アーサーラハブーチャーの翌日です。

本格的な雨季に入る時期で、雨季は、新しい命が芽生える季節とされており、この日から3ヶ月間はそれらを踏み殺さぬように、僧侶達は遠出を避け、寺院に籠もって修行に励みます。

タイの人々は、僧侶の修行に必要となるロウソクを寄進し、全国でロウソク祭りが行われます。

オークパンサー(雨安居あけ)

オークパンサー(雨安居あけ)

雨季に僧侶が寺にこもる「雨安居」があける陰暦11月の満月の日です。(西暦では10〜11月)

他の4仏日と違って、この日は休日ではありません。

雨季が終わり、僧侶の外出が許される日なので、翌朝は、全国どこでも僧侶に食事を寄進する行事が大規模に行われます。

雨安居あけ以降、「トート・カティン(カティナ衣寄進)」が 行われ、厳しい戒律を守って過ごした僧侶に衣を寄進するもので、徳を積む為の良い行いとされています。

また、各地の河川や湖では伝統行事のロングボートレースが開催されます。

仏教の祭典の日は禁酒日です

シンハービール

タイでは、仏教の祭典に関わる祝日が多く、そうした祝日は、お酒の販売が禁止されており、スーパーやコンビニでもお酒の販売をしていません。

お店でもお酒が飲めませんので、お酒を飲みたい人は、事前に購入しておき、ホテルなどで楽しむ事をおすすめします。

仏教行事の日に功徳を積む

祈り

いかがでしたか?

タイの人達は、仏教行事の日に功徳を積む為に、お寺に出かけ、説法を聴いたり、座禅を組んだりします。

元々熱心な仏教徒の人は、毎日お寺に通い、多くの人達は週に1回程度通うそうです。

「輪廻転生」を信じているタイの人達にとって、善行を積んだり、お寺で祈りを捧げる事は、大変重要な意味を持ちます。

タイを深く楽しむ為には、タイ仏教について知っておくと、理解が深まることでしょう。

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