タイのスープというと、世界三大スープの「トム・ヤム・クン」が浮かぶと思いますが、タイには他にもたくさんのスープがあります。
特に有名なものは、鶏肉と生姜入りココナッツミルクスープ「トム・カー・ガイ」です。
タイ語で「トム」は煮る、「カー」はタイ生姜、「ガイ」は鶏肉という意味です。
目次
「トム・カー・ガイ」とはどんな料理?
タイとラオス発祥のスープで、スパイスとライムの酸味、ココナッツミルクの味が特徴的です。
ココナッツミルク、コブミカンの葉、レモングラス、唐辛子、パクチー、ふくろたけ、鶏肉、ナンプラー、ナンプリックパオ、ライムが使用されています。
ほんのりスパイシーな味付けで、ココナッツミルクのコクのあるおいしさと、ライム果汁の酸味、鶏肉の旨味がぎゅっと詰まったスープです。
タイの人達は、カレーのルーのようにご飯の上にかけて食べますので、カレーに近いスープとも言えます。
「トム・カー・ガイ」と「トム・ヤム・クン」の違い
スープの作り方は「トム・ヤム・クン」とそっくりですが、ココナッツミルクを多用している為、「トム・ヤム・クン」のようにストレートな辛さと酸味は無く、まろやかな味です。
しかし、ナンプリックパオ(チリ・イン・オイル)という、オレンジ色をした、ラー油の様な唐辛子オイルが入っていますので、ピリッとした辛味も楽しめます。
高級店では、ココナッツミルクも実から搾りたての、フレッシュなものや、市販の高級ココナッツミルクを使っていますので、ココナッツの良質な脂肪分がバランス良く配合され、まろやかな味を生み出しています。
バンコクで美味しい「トム・カー・ガイ」が食べられるお店「タン・イン」
BTSスラサックから徒歩7分の場所にある、宮廷料理レストラン「タン・イン」では、辛さが控えめで、とても美味しい「トム・カー・ガイ」が食べられます。
「タン・イン」は、皇室にゆかりのある親族が経営する宮廷料理の専門店です。
オーナーの母は、ラーマ7世王妃の妹で、宮廷料理人として王室に仕えていました。
その母から受け継いだレシピを再現した宮廷料理は、上品な味付けで、新鮮な食材にこだわり、盛り付けも美しくされています。
こちらの店の「トム・カー・ガイ」は、柔らかくジューシーな鶏肉がふんだんに使われており、辛さは控えめ。
濃厚なココナッツミルクの甘みと、ライムの酸味が効いた、深い味わいがあります。
他に何品か料理を注文しましたが、どの料理も上品で感動的な美味しさでした。
落ち着いた雰囲気で食事が取れ、価格も良心的な、おすすめのレストランです。
- 住所:10 Thanon Pramuan , Bangrak | Silom, Bangkok 10500, Thailand
- アクセス:BTSスラサック駅から徒歩 約7分
- 営業時間:11:30~23:00(L.O.22:00)
- 定休日:なし