タイラーメンのスープは大きく分けて5種類ありますので、食べたいスープのある店を選び、麺の種類を決め、具材を選びます。
様々なバリエーションがあり、注文が少し難しいかもしれません。全く分からなければ、メニューの写真を指差し注文してもいいと思います。
食べたいスープのある店を選ぶ ⇒ 麺の種類を選ぶ ⇒ 具材を選ぶ ⇒ 汁の有無を選ぶ
の順に説明します。
目次
食べたいスープのある店を選ぶ
スープはナムサイ(น้ำใส่ )、トムヤム(ต้มยำ )、イエンタフォー(เย็นตาโฟ )、ナムトック(น้ำตก )、トゥン(ตุ๋น )の5種類があります。
食べたいラーメンが決まったら目的の店に行きます。
ナムサイ
ナムサイ(น้ำใส่ )は、塩ベースのあっさりとした味で、豚や鶏などでダシを取った、すましスープです。
このスープをベースにトムヤムスープやイエンタフォースープが作られます。
ナムサイだけだと、薄く物足りない味ですので、唐辛子、お酢、ナンプラーなどの調味料を入れて好みの味に仕上げると良いでしょう。
●お勧めの麺の太さ:細麺
●注文例:クィッティアオ・センミー・ガイ・ナムサイ(ก๋วยเตี๋ยวเส้นหมี่ไก่น้ำใส่ ) =(極細麺)鶏入り塩ラーメン
トムヤム
トムヤム(ต้มยำ )はナムサイ(すましスープ)にトムヤムペーストを入れて作られるスープ。トムヤムスープを少し薄めにした味で、辛味と酸味のあるスープです。
辛さを抑えたい場合は、砂糖を少し加えるとマイルドになり、食べやすくなります。
●お勧めの麺の太さ:細麺
●注文例:クィッティアオ・センレック・プラー・トムヤム (ก๋วยเตี๋ยวเส้นเล็กปลาต้มยำ )=(細麺)魚入りトムヤムラーメン
イエンタフォー
イエンタフォー(เย็นตาโฟ )はナムサイ(すましスープ)に紅腐乳(豆腐と紅麹を一緒にして塩水で発酵させたもの)を入れて作られるスープです。
鮮やかなピンク色をしていて、その外見からは想像出来ない、優しい酸味と甘味があります。
勇気を出さないと、なかなかチャレンジしにくい色をしていますが、食べないなんて勿体ないと思える美味しさです。
●お勧めの麺の太さ:太麺
●注文例:クィッティアオ・センヤイ・イエンタフォー(ก๋วยเตี๋ยวเส้นใหญ่ เย็นตาโฟ )=(太麺)紅腐乳入りラーメン
ナムトック
ナムトック(น้ำตก )は牛骨やハーブで味付けした汁に湯通しした豚や牛の血を混ぜて作る赤黒いスープです。
血入りと言われると敬遠したくなりますが、臭みはなく、味は少し甘めでコクがあります。
血には火を通していますので、生臭さは飛んでいて、ウスターソースのような味わいです。
●お勧めの麺の太さ:細麺
●注文例:クィッティアオ・センレック・ムー・ナムトック(ก๋วยเตี๋ยวเส้นเล็กหมูน้ำตก ) =(細麺)豚入り血スープラーメン
トゥン
トゥン(ตุ๋น )は五香粉や八角を入れ、豚などの肉を煮込んで作る醤油ベースのスープです。
漢方のような味で、多くのスパイスが使われているので、良い香りがします。
肉はトロトロに煮込まれてやわらかく、具は豚、鶏、アヒルなどを入れます。
●お勧めの麺の太さ:細麺
●注文例:クィッティアオ・センレック・ペット・トゥン(ก๋วยเตี๋ยวเส้นเล็กเป็ดตุ๋น ) =(細麺)薬膳アヒルラーメン
麺の種類を選ぶ
麺は、米の麺(クィッティアオ・センミー、センレック、センヤイ)小麦麺(バミー)の4種類があります。
クィッティアオ・センミー 極細麺
センミー(เส้นหมี่ )ビーフン位の太さで、ヘルシーなイメージからか、女性に人気の麺です。
ナムサイ(すましスープ)やナムトック(血入りスープ)と相性が良いです。
クィッティアオ・センレック 細麺
センレック(เส้นเล็ก )2~3ミリの太さで、一番オーソドックスでどのスープにも合う麺です。
ツルンっとした喉越しで、弾力ある食感が楽しめます。
クィッティアオ・センヤイ 太麺
センヤイ(เล้นใหญ่ )2~3センチ位の太さで、炒めて餡かけや、焼きそばの汁なし料理に使われる事が多いです。
汁ありラーメンとして食べる時は、濃い目のスープと相性が良く、私はイエンタフォーを頼むとき、この麺を組み合わせたりします。
モチモチした太麺がスープによく絡み、食べ応えがあって大好きです。
バーミー中華麺
バーミー(บะหมี่ )小麦粉の中華麺です。
ワンタンやチャーシュー、アヒルなどの具を乗せて食べる事が多いです。
日本のラーメンのような食感で食べます。
具材を選ぶ
ヌア เนื้อ (牛)、ムー หมู (豚)、ガイ ไก่ (鶏)、ペット เป็ด (アヒル)、プラー ปลา (魚)、クン กุ้ง (エビ)、ルークチン ลูกชิ้น (つみれ)、ギィアオクン เกี๊ยวกุ้ง (エビ入りワンタン)などから選びます。
その他、選んだスープの種類で、お店の人が、野菜、練り物、揚げにんにく、チャーシュー、お麩などスープに合わせたトッピングをしてくれますので、おまかせします。
汁の有無を選ぶ
最後に汁あり(ナーム น้ำ )、汁なし(ヘーン แห่ง )かを選びます。
汁ありはラーメン風になり、汁なしは、油そば風になり、他にも、汁なしで炒める(パッドヘーン ผัดแห่ง )というオーダーの仕方もあり、焼きそば風に調理されます。
食べたいメニューを注文しよう!
ここまでの内容を注文するのは、なかなか難しいと思いますので、分からなければ、自分が食べたいメニューの写真を指差したり、メニューの番号を言ったり、周りを観察し、同じものが欲しいと言ってみたりして下さい。
英語の表記があるお店も多いので、何とかなります。
最後に、テーブルに置いてある調味料を入れて、自分流に味付けしてラーメンを仕上げます。
タイの人は調味料を豪快に入れたりしていますが、最初は少量を入れ、様子を見ながらにした方が良いと思います。
味が濃くなり過ぎたり、辛くなり過ぎたりしない様に加減して入れてみて下さい。